読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

劇場空間

元気だして行きまっしょ。 機械も長く使っていると、動きが鈍くなります。油をさして、動きを良くしてあげないと。オリーブのように、豊かな実を育てられるブログにしたいです。

猿之助襲名披露公演、夜の部

    

 松竹座の寿新春大歌舞伎の、夜の部を観に行きました。

暮れの,南座での顔見せに行った時に、ネットで買っていた、1月のチケットまで一緒に券売機から出てきたのですが、その後、南座のチケットを入れていたカバーだと思い込んで、破って、捨ててしまったという記憶があって、どうしたらよいものかと、松竹座に行ったときに受付で聞くと、南座で、まずは聞いて欲しい、と言われました。

 ネットで買っているので、その控えをコピーして、持ってきて欲しいとも。

南座に電話すると、やはりなくて、開演時間の15分前に来て、誰もチケットを使うものがいなければ、入場してもらえると言われました。

 夜の部のチケットは、3階の最後列の、最も安いチケットを6000円で購入したものですが、そういうチケットは完売していて、20000円の1等席しかないので、もし観られなければ、あきらめるしかないかな、と思いつつ、出かけたのですが、記憶では、落としたりしていない、と思っているので、大丈夫だといっても、不安で、チケットをもらうまでは,ハラハラドキドキ。

 無事に入る事が出来て、3階の5列目に行くと、最後列。 それでも、松竹座は、舞台が良く見えました。

 隣の男性が、その向こう側の女性と話し始め、チケットをどんな風に買ったのかを聞いています。女性は、ネットで買って、セブンイレブンで受け取るのだと。

 男性は、博多座には良く行くけど、今回の襲名披露公演は、6月に来る博多座までまてなくて、大阪にやってきたそうです。

  博多座、金比羅座、八千代座、などの話が出て、私も興味深くて。

一度行きたいと思っている,芝居小屋、 八千代座は、ものすごく狭くて、座っているのが大変だとか。でも、すぐ側に、玉三郎が見えて、客席と舞台が一体となった感じだとか。

 3階の最後列席は、2階よりも、声が通って、後ろに人がいないので、乗り出してみても気にならないし、気楽で良い席です。

 通は、安い席で,何階も観るといいますが、チケットが完売で、そういうことはかなわないのが、残念至極。

 猿之助が、もうあまりにも素晴らしくて、楽しませてもらって、もう一度観たいと、ネットで,2万円でも買いたいと思ったのですが、後ろの席か、花道から遠く離れた席なので、あきらめた次第でございます。

 お二人とも、芝居通の方で、各地の公演にも出かけて来た方達。私は、それこそ、最近になるまで、東京までは行かずに、大阪とせいぜい、南座でしか、観ることはなかったのですが。

 男性は、猿翁となった、3代目猿之助よりも、年上なので、今を逃したら、観られないかも、とあせって来られたというのです。

 話は、中車を襲名した、香川照彦に。パンフレットにある、写真の顔は,歌舞伎の顔ではない、と言われて。

 夜の部では、主役を務める、中車さん、この先、生涯精進すると、口上で述べていますが、こればっかりは、なかなか大変、道は険しいでしょう。

 猿之助の源九朗狐は、ひのうちどころなく、それはそれは素晴らしいもので、

 宙づりの場面では、喜びを表現して、何度も身を揺らし

観客を興奮と歓喜に導いて、3階の天井に作られた幕に入ったのですが、私達は拍手を続け、すぐに、今度は階下の舞台に現れて、観客のアンコールに応えて。

 男性は、大阪で、待ち合わせをしている人達がいて、8時には、出て行かないといけないから、と言っておわれたのですが、最後まで,席を離れることが出来なかったのでしょう。宙づりまでしっかり観て、興奮して帰って行かれました。

 良かったね、素晴らしい、は勿論のこと、女性達の「値打ちあるわ。」という声や、道々、「生に限るわ。生でないと。」と気炎を上げる人達の、興奮冷めやらぬ、熱気をあちこちに振りまきながら、家路に向かう人びと。

猿之助でないと、誰もマネが出来ない、という,お墨付きをもらった、宙づり狐六法、 まさしく、四代目の猿之助の十八番当たり役です。ダイナミックでしなやかで、軽やか、  平均台よりも細い所を、綱渡りのように,すべるように進んで行く。身体が狐のように、自由自在に。

 猿之助は、ラスベガスのショウが好きで、良く観に行くらしいけれど、猿之助ほど、変幻自在に自分の肉体をあやつける歌舞伎役者は,他にいないだろう。