劇場空間

元気だして行きまっしょ。 機械も長く使っていると、動きが鈍くなります。油をさして、動きを良くしてあげないと。オリーブのように、豊かな実を育てられるブログにしたいです。

初めての京劇

初めての京劇、を西宮芸術センターで、初めて観た。

一度、ちゃんとした舞台が観たいと思っていた。

何度か観ている人もいる。ずっと観ている人もわずかながらいた。

私が興味を持ったのは、テレビで、京劇役者のドキュメンタリーをみた時。

それまでにも、玉三郎の、昆劇、牡丹亭を見ていた。映画で高倉健が、息子の足跡を訪ねて、監獄で、京劇役者にカメラを回すシーンでの、役者の演技に惹かれて、観てみたいとは思つていたが、テレビのドキュメンタリーは、強烈なイメージだった。

西宮で上演されたものは、主演の一三妹を演じた、張佳琴、という女性が、抜きん出て旨かった。というよりも、他の人達がまずかった。

子供で、大島陸、という男の子が、他のメンバーの中で光っていた。

はじめに説明があって、京劇の見方がわかって面白い。

観客は、要求された拍手とハウという声かけに慣れていなくて、出てくるたびに、動きが止まるたびに、しなくてはいけないみたいに拍手している。

反応がないと、役者は受けが悪いと思い込んで気落ちするといわれたから。

本当の迫力ある舞台が観てみたいけれど、これで卒業かな。

衛星劇場

3月でやめようと思っていた、衛星劇場、4月も、猿之助の舞台があるので、延長の申し込みを

するつもり。

毎月、延長して、定着しそう。

3月の歌舞伎に、仁左衛門と玉三郎のコンビで、「じいさん、ばあさん」が放映された。

仁左衛門と玉三郎の共演での、「じいさん、ばあさん」は最高の舞台だと思う。

美しい妻から、年を取ったおばさん役の玉三郎の気品と美しさはいうまでなく、仁左衛門の優しい人がらと実直さ、清潔感のある美しさは、他の役者では及ばない。

二人の夫婦ならではの「じいさん、ばあさん」だと思う。

歌舞伎座での7年前くらいの作品なので、何度もコンビを組んできて、年齢を重ね、より深い愛情と、親しみが、この舞台を授玉の作品に仕上げているのだろう。

美しい、この世のものとは思えない玉三郎よりも、情愛の細やかで、剽軽な演技で笑わせる玉三郎の方が魅力は深い。

玉三郎は、面白がらせることが大好きで、喜劇がやりたいのだけど、日本の舞台には喜劇が少ないと言っている。その中で、じいさん、ばあさんは、泣かせて、笑わせる。

仁左衛門も喜劇が好き。

往年の二枚目コンビは、どちらも喜劇がお好きで、絶妙な演技を披露して観客を魅了する。

テレビの画面で、名舞台を見ることが出来るので、衛星劇場に感謝。

しかし、放送に支払う金額を考えると、結構な額になる。

NHKのBS、ケーブルテレビ、そこに、オプション料金。

衛星劇場は、すごく値打ちがあると思う。歌舞伎が見られるだけですごく。

知らなかった、見ていない舞台の数々。玉三郎の舞台が最も。

ワンピース

三階の一番前の席を買っていた。

新橋で見たので、三階でもいいと思ったのだけど、やはり、一階にすればよかった。

良かったのは、宙吊りの猿之助が、間近で見られて、手を振ったら目があったこと。

超満員の賑わいで、若い人が多かった。

ルビーと同じ目の下にキズを書いた、舞妓さんが何人か。

隣に座った人は、神奈川から来ていた。新橋て買えずにやってきたご夫婦だった。来てよかった、かいがあったと感激していた。

一緒に行った友人は、歌の先生から、よく買えたわね、チケット、と言われたそう。

姪は、来月の博多座で、チケットを買っている。前から4番目だそう。

松竹座でも、前から4番目7までは、レインコートをもらっていた。凄い水しぶき。半端じゃない。

盛りだくさんのサービス満天の、楽しいお芝居。

お弁当は、すぐに売り切れ。ワンピースのグッズを買うために特設の列が出来ている。

いつもの松竹座とは、全く違って、凄い混みよう。

こんなには、見たことない。

新橋での人気を聞いて、各地からやってきた人達だろう。

博多座は、劇場が良いから、行きたいけど、多分もう席はない。

衛生テレビで歌舞伎

一月から、衛生放送を追加して、歌舞伎の特集をディスクにコピーしている。

一月は玉三郎の特集なので、一ヶ月だけのつもりだったが、2月は、猿之助の舞台があるので、2月も。三月は、玉三郎の出雲阿国があるので、3月も延長。

ケーブルテレビ以外に、オプションの費用はかかるので、今月だけだと思いながら、続けている。

一月は、玉三郎の高野聖、天主物語、海神別荘、と玉三郎のインタビューがあった。

2月になると、仁左衛門の襲名披露があり、再試不可能と言われた孝夫が、病から復活して、襲名披露の運びになつたので、口上は、沢山の役者がずらりと歌舞伎座の舞台にならび、玉三郎も、ずっとコンビを組んできた、孝夫兄さんの、襲名の席に参加していて、二人とも若くて綺麗だ。

亡くなった人達の顔も懐かしい。玉三郎がインタビューで語っていた羽佐衛門、富十郎、などの元気な姿を見ると灌漑も深い。

襲名披露の舞台て、仁左衛門と玉三郎のコンビで、助六を見ることも出来た。

劇場でしか味わえない醍醐味はないが、セリフもわかるし、古い舞台を見る事ができるので、とても値打ちがある。

ある程度でやめるつもりだけど、毎月、魅力的な舞台の宣伝がはいるので、やめられない。

とこにも行けなくなっても、テレビがあれば、なんとか楽しくやっていけそうだと思う。

それも目が見えてこそ。見えないとダメ。

私にとっては、目が命だと思う。

そういう風に思ったのも、こういうことはあったから。

眼鏡が見えなくなってきて、最近視力が落ちて、舞台が眼鏡だけではみえづらくなっていた。いよいよだめだ、と久しぶりに、眼鏡を作りに、長居まででかけた。

一年くらい前だったか、梅田の阪急の改札を出たところに、店じまいの眼鏡屋があって、すごくバーゲン。

何十年も続けてきたけど、いよいよやめるというので、視力をはかってもらったら、度が進んでいると言われて、作った眼鏡が、二つとも、どうも良くないので、ほとんど使わず。8年ぶりに長居まで行った。新しく作った眼鏡を見てもらったら、乱視が入っていなくて、これではだめだと言われた。視力検査も、ちゃんと見えていないで、どっと見えるというのは、見えませんと言わないとだめですよ、と言われた。

そこで、「眼球の裏の方に問題あると、こういう風に、片方が視力の衰えが見られるから、専門医に診てもらうように」と勧められた。

翌朝、すぐに、

いつもドライアイで、かかっている医院に翌朝行って、眼底検査をしてほしいと頼んだ。2,3か月に一度は、視力の検査をしていて、1,2くらいは出ていたのだが、眼鏡屋に、あてずっぽうで言ってはだめ、はっきりとわかるものしか、わからないと言わないのだめです、と言われたものだから、そうかな、と思うくらいの場合は、わかりません、と言ったら、視力が0,8に落ちていて、眼科医は、、どこかで、言われたのですか?というので、事情を話すと、一度眼底検査をしてもいいですね、と言ってくれた。十何年、眼底検査はしていないかった。

万が一、黄斑偏性や、網膜剥離、眼底に、血管の異常がないかを調べたほうが良いと、眼鏡屋で脅かされて。

これは、進行を止める以外に方法はなく、ほつていて、失明することもあると言われて、恐ろしくなって。

検査の結果、異常なし。

ホッとした。

ドライアイで、角膜に傷があると、視力が落ちるので、傷があるから、こんな時は眼鏡を作らないでくださいと言われた。

ドライアイが、昼から夕方にかけて、ひどくなって、目が空けていられないくらいになった。眼底の薬のせいかもしれない。

だんだん、ひどくなっていくドライアイ。泣きはらしたような目になる。鼻水が出て、ひどい状態になる、やっかいなドライアイだけど、

失明よりはずっと良い。

目も耳も大事だけど、耳は補聴器で補えるのが、眼はそうはいかない。

樹木希林は、しらないうちに、片方が見えなくなっていた。両方で見ているとわからない場合が多いので、片方づつ、目をふさいで時々チェックすることが必要だ。

母の白内障も、片方がほとんど失明状態だった。もう少しで手術できないところだったと言われた。

音楽だと、耳で楽しめる。本は録音テープもあるが、舞台や、映画、テレビは、視覚がメインで、目が命。

博多座、玉三郎特別舞踊公演

玉三郎の舞踊公演が、二月の博多座であるので、チケットを買っていました。 博多座は初めてなのです。 飛行機で行こうかと思っていたのですが、おとなび、というのが、2泊三日の西日本ののぞみまで乗り放題のチケットがあることを知って、JRで行くことにしました。 せっかくだから、友人を誘ったら、玉三郎は興味ないけれど、旅に付き合ってもらえるというので、二人旅になりました。 どこでも乗り降り自由だというので、広島に立ち寄って、広島焼きを食べようということで、 広島焼きを食べるためだけに、広島に下車。お好み焼きの美味しい店を、駅にいたボランティアの女性に聞くと、「麗ちゃん」という店だが、いつも並んで待っているから、とのこと。 行ってみて入れなかったら、教えてもらった別のビルに行くことにて、駅ビルの2階にある、お好み焼き屋がならんでいるレストラン街に。 12時ぎりぎり。やはりその店だけ、行列が出来ていたけれ度、中広そうなので、待ってみることに。 先に注文を聞いて焼いているので、食べれば出て行く客ばかりだから、席には早く座れました。 しばらく待って、麗ちゃん、の一番人気だというスペシャルが運ばれてボリュームがすごいので、多すぎると思ったのだけど、美味しくて、ペロっと平らげてしまった。 確かに人気店だけだあって、美味しい。値段は1280円だった。 たことえびがたっぷり入って、豚が乗って、もやしもたっぷり。くせになる味。 一時間早く、広島から乗れたので、途中、小倉で降りて、門司港に。 門司港は、随分前に行った時とは様変わりして、すっかり観光地になってしまったいて、 雰囲気が違って見えた。 お雛祭りのイベント中で、お雛様や雛飾りをたっぷり見せてもらったで、翌日行くはずだった下関の、長府にはいく必要がなくなった。 跳ね橋が上がる時間に出くわしたので、それも見ることが出来た。 お昼のお好み焼きで、何も食べられない。 一時間ほど歩いて、門司港から小倉をへて、博多に。 門司港の駅がレトロで素敵だった。 博多は、駅から歩けて、博多座にも歩いて行ける場所を探して、温泉もついている、ドーミーイン博多祇園に予約していた。 二人なので、ツインを予約。二人で食事なしの20000円だけど、ヤフークーポンを使って、5000円引き。 朝食が名物なので、1200円の朝食は、見てから決めようということで保留。 部屋でコーヒーとアイスクリームで休んで、私は博多座に。 友人は部屋でテレビを見て待っているという。劇場は中州の商店街を通って ホテルから10分程度。雨が降っていた。 博多座に行くと、私が思っていた時間よりも遅くて、舞台がはねるのは9時頃。 それまで夕食を待ってもらうのは忍びないなあ、と思って電話したら、気にしないでという。 博多座の劇場は、扉がクラシックで席も座りやすいし、席の前が広くて、贅沢に作らてている。 私の席は前から3列目の真ん中。よく見える一等席。 最初は、「船弁慶」 能楽風に作られた、歌舞伎のオリジナル。 獅童の弁慶、児太郎の義経、玉三郎の静、で、静の動での舞と声の抑揚の美しさで、魅了的な玉三郎の豪華な能衣装に美しさが際立つ舞台。 弁慶と義経が船に乗り込むと、海が荒れ狂い、平家の智盛の怨霊(玉三郎)に立ち向かう。玉三郎は美しい静と、恐ろしい鬼と化した智盛の二役。 1時間以上の舞台を楽しませてもらった。 二番目は、獅童と児太郎の二人だけで、玉三郎は出ない。残念。 最後が、二人藤娘。玉三郎と児太郎。 二人藤娘は、菊之助との舞台では、一時間以上だけど、今回は25分。 玉三郎の裾の動きが少し以前とは違うのが気になった。 動きは児太郎よりはずっと自然で動きが少なくなっていても、可愛さがあって、さすが。 でも、児太郎も上手くなっている。児太郎は、福助の息子で、歌右衛門を継ぐと言っていた福助が病から復帰していないのが心配される。 玉三郎は、児太郎を育てることに力を入れているのがわかる。 将来、歌右衛門を襲名することになるのではないかと思われる。歌右衛門を受け継いで、 玉三郎だけしかできない、阿古屋。を、児太郎に受け継いでもらおうと思っているのではないかと思う。 福助の弟である橋之助が芝翫の名籍を継ぐ。歌右衛門を福助が継げないなら、望みは息子の児太郎に。踊りが上手くなって、児太郎に3舞台を演じさせている、玉三郎の思いがわかるよう。

歌舞伎座、昼の部

ホテルであまり寝られなかった。早い目に、朝食会場に行くと、おにぎりがまだ沢山あった。おにぎりか、サンドイッチの簡単なもの。この前は、早くになくなっていた。

歌舞伎座、昼の部は、奮発して、一番高い席。前から2番目の花道のすぐそば。

だけど、反対側なので、後ろからしか見えないかと思ったら、バッチリ見える。手に取るように見える。着物の刺繍の細かいところまで。役者の全てが見える。

花道を通ってくる役者は、とても大きく見える。

私のおめあては、勿論玉三郎。最後の出し物で、お正月らしく、正面に松、ずらりと、、三味線、唄いのひとは、18人。その下にお囃子が並ぷ。能ではなく、歌舞伎のオリジナルだが、能仕立てように、松羽目舞台になつている。茨城、という歌舞伎の創作。

茨城の、主人公は、茨城童子、という鬼。松緑役の、綱に、右腕を切り落とされ、綱を乳飲子から育てた、叔母になりすまして、右腕を取り戻しにやつてくる。

玉三郎は、老女に扮して、華やかではいないが、姿形が、美しく、しなやかで、素晴らしい。すぐそばから、じっとくまなく見させてもらって、幸せだった。

玉三郎が扇を使って舞うと、まるで扇が体の一部のように、自在に動く。

声も良く通って、素晴らしく、セリフの細やかな、色調と旋律、濃淡が、見事。

老女の美しさが全面に表現されていて、感無量。

着物が、頭に触れる位近くて、最高。

前は、セリフも、お囃子や、鳴り物、唄いなど、本当に贅沢に味わえるので、値打ちがあるなあと思った。

歌舞伎座の広い舞台が良くなって、この味わいは、たまらない。この舞台は、勘三郎が、待ち焦がれただけあって、役者に取っても、魅力的な舞台なのだとわかる。

松緑も男っぽくて、良かった。多分松緑の子供が一緒に出ていたのだと思う。

幸四郎と、金太郎のように。

なんといっても、玉三郎が、ほとんど、1時間半もの間、出ていて、舞もその中でたっぷり見せてもらったので、幸せだと思った。その上に、すぐそば。

手が繊細で美しい。着物は、他の役者のものとは、数段違うくらい、手がこんでいて、素晴らしいもの。南座で、衣装展を目せてもらったが、 素晴らしい衣装ばかり。最高のもの、本物しか、身にまとわない。

美的なものが、美そのものの玉三郎にふさわしい。

茨城童子に変わる間、鴈治郎と門之助が、出て合間を踊る。

鬼に扮した玉三郎のメーキャップがすごかった。私の前で、パタっと倒れて。幕が下りてから、起き上がり、何度も行きつ戻りつしながら、花道から、消えた。

昨夜買ったワインの残りを持参して、歌舞伎座で、穴子尽くしのお弁当を買って、客席で食べた。三階と違って、席の前も、横も広いので、ゆったりしている。

いつも、出て慌てて食べて来るのだけど、時間気にしないで、これもいい。

お正月にふさわしい、ワイン付きのお弁当と、玉三郎のすぐそばにいる幸せと、本当に贅沢なお正月です。

寿初春大歌舞伎

玉三郎が出ているので、東京の歌舞伎座に来ました。 今夜は、以前に泊まった、三田会館ホテルです。 羽田に早く着いたので、浅草寺にお参りして、ホテルにチェックインも済ませて、歌舞伎座に。 高村光雲作 松竹歌舞伎会に入会したので、一般よりも1日早くチケットが買えるようになりましたが、このチケットは、一般で買ったのです。これからは、少し有利なチケットが買えるとおもいますが、歌舞伎座は、初春なのに、空いた席も。海老蔵が新橋で公演、浅草では、若手の歌舞伎、東京ならではの賑わいぶり。 夜の部は、玉三郎の夕霧、鴈治郎のいざえもんでの、吉田屋、廓文章が、目玉です。 鴈治郎の、最も大事にしている役所。二代目鴈治郎の名演技で知られる、成駒屋の宝のような作品ですから、観客を笑わせ、正月らしいおめでたいお芝居です。 玉三郎の美しさは、だんトツですが、鴈治郎と結構うまく合っていて、とても良かった。 玉三郎の打掛は、美術的価値も高い、見事な出来栄えのものです。最後に、結婚衣装の、きらびやかなうちかけが出てきて、それをまとう玉三郎の美しさは、衣装にふさわしいもの。 夜の部は、節約して、三階の2番目。オペラグラスを忘れて来て 借りたのです。 舞台は、3階から、よく見えたのですが、オペラグラスがないと、はっきりみえないので、借りてよかった。 舞台が広いので、3階席は、結構良いのです。音量は、上の方が良く聞こえます。 玉三郎の出番が終わると、帰って行く人も。 幸四郎と、染五郎の息子、金之助の共演も見所でした。 幸四郎と染五郎、金之助の三代が共演している舞台。 幸四郎の加藤清正、孫は、秀頼に扮しています。幸四郎夫人が、一階の出口に立って、ご贔屓さんへの挨拶をされていました。