劇場空間

元気だして行きまっしょ。 機械も長く使っていると、動きが鈍くなります。油をさして、動きを良くしてあげないと。オリーブのように、豊かな実を育てられるブログにしたいです。

神戸松竹で、玉三郎の娘道成寺

 

    

 神戸松竹で、この所ずっと歌舞伎映画を上映ししている。

玉三郎と菊之助が、共に同一人人物になって踊る「京鹿子娘二人道成寺」を、最終日に観に行きました。

若くて美しい白拍子に、菊之助の美貌と溌剌とした踊りに、玉三郎の円熟した踊りは勝るとうはいうものの、二人で踊っていると、玉三郎の美貌の衰えが目立つのが今一つという所です。玉三郎が、二人で踊るようになったのは、体力の衰えによるものだと、自身で語っています。娘道成寺は、踊りとしては、1時間以上あるので、体力的にきついものがあります。

それで、菊之助と二人で、同じ人物を踊ることで、玉三郎が休めるよになっているのですが、菊之助よりも、七之助を選んだ方がバランスが取れていて良かったと思えるのです。

 海老蔵よりも、獅童の方が、玉三郎の相手役として落ち着いて観て居られるというのと同じです。

菊之助は負けていないな、と思わせるのですから、さすがの美貌と踊りっぷりです。

 七之助も、玉三郎と南座の舞踊公演で共演していましたが、七之助は若さにかけるし、地味で目立たない顔立ちをしているので、玉三郎を引き立てるのですが、菊之助は、美しいし、華やかさを持っているので、玉三郎の美貌を引き上げるまでにはいかないようです。

お盆を挟んで、「怪談 牡丹燈篭」を上映中。

仁左衛門と玉三郎の共演で、楽しみ。台風も去ったことだし、来週、どこかで観に行きたいとおもっています。

余談になりますが、昨夜、BSで、加藤登紀子を迎えて、谷村新司がホストの番組を見ていたのですが、加藤登紀子の歌がとても旨くなっていて、、引き込まれました。

以前は鼻歌にようで、あまり好きではなかったのですが、シャンソンが特に旨かった。

声にボリウムが出て、感性も豊かになって、彼女のコンサートに行ってみたいと。

歌手は、若い頃よりも、年を重ねるほどに、良くなっていくもの。特にシャンソンなどは、人生を歌う詩だから。

谷村新司の歌も、心に染みとおって、味が出て来て素晴らしい。大阪城ホールで、コンサートに行ったことがあるきりでしたが、今年のツアーに、行ってみたいとも思うほど、素敵な歌いぶりでした。