劇場空間

元気だして行きまっしょ。 機械も長く使っていると、動きが鈍くなります。油をさして、動きを良くしてあげないと。オリーブのように、豊かな実を育てられるブログにしたいです。

猿之助「いざない寿福増長」

 

   

    

 奈良の新公会堂で、「いざない寿福増長」と題して、能楽師の茂山良暢と歌舞伎の猿之助が、能楽と異文化のコラボレーション公演を行うというので、奈良まででかけていきました。

奈良県の新公会堂に、能舞台があることを知らない人も多いのではないでしょうか。

私もその一人です。

この能舞台は、東京の国立と、福岡のものと同じ造りになっているとか。とても立派なもので、音響効果が素晴らしく、500人まで観客を入れられるようになっているようで。す。

春秋座での猿之助の特別舞踊公演で、この公演知ったのですが、会館の方に電話で予約しました。最後列の席しか残っていなかったのですが、間の柱を取るので、どこからも見られるようになっていて、私の席は、脇から出て来る所に近かったので、良く見えました。棒しばり、という狂言は、歌舞伎でも上演されるので、知ってる人が多いものですが、

茂山良暢は、迫力のある、素晴らしい声で、抑揚も魅力的で、実力のある能楽師だと感心しました。

二部は、猿之助を迎えて、良暢と猿之助のトークが、1時間余りあり、それから、いきなり台本を渡された猿之助が、良暢が演じた、次郎冠者の台詞を、良暢は、太郎冠者の台詞のかけあいを、歌舞伎と能のせりふで演じて、観客は大喜び、感動と割れるような拍手でした。

良暢は、猿之助が今監督に就任している、春秋座のある、造形芸術大の学生だった頃、猿之助が亀次郎として、春秋座で「亀治郎の会」を立ち上げた最初から、学生達と一緒に舞台を作って来た時から、ずっとボランティア活動を続けて来て、東京での亀治郎の会へも、最初の学生仲間を一緒に、手伝いに来ていたとか。

良暢の生涯三つのお願いの一つで、今回、奈良の新公会でのコラボ主演となりました。

トークがものすごく面白くて、これまでの、二人の歩みをテレビのビデオで映しながら、

良暢が、つっこんだ質問や、子役から今日までの、能と歌舞伎の違いや、役者としての成長過程など、観客は皆、引き込まれて笑いの渦も加わって、和気あいあいとはまさにこんな感じをいうのでしょう。

会場は一つになっていました。

奈良ですから、何人か、いかにも高僧という風格のある人が中央の席に座っています。

子供ずれの人も何人か。

良暢は、子供達に、能狂言を教えるボランティア活動もしているとのことで、海外でのコラボ共演、ボランティアなど、注目される存在で、猿之助と一緒に、他の異文化の人達との活動も。

会場には、学生時代から猿之助のボランティアをして手伝って来た仲間達が来ていました。

猿之助観たさにやってきた観客も多く、県外からの観客は半分くらいいて、北は北海道から、南は九州からやってきたフアン達。

大阪から来た猿之助は、10日のリーガロイヤルでのイベント、翌日のお昼は佐々木内蔵助とのトークがあり、その夜は、佐々木内蔵助のディナーとトークというイベントになっていたので、その夜もきっとトークで応援出演していたようで、2日間の宿泊だったようです。

大阪からやっときて、すぐに帰るので、今度は観光だけで来たいと言っていました。