7月は、仁左衛門と橋之助が、大阪の雀右衛門披露公演を後押ししている。
関西歌舞伎の重鎮、藤十郎と鴈治郎、松嶋屋の3兄弟が揃っての舞台。
パンフには、我當さんの写真があるのに、演目の配役にはない。
口上で、お一人誰だかわからない人がいた。
隣に進之介さんが、父と一緒に、どの述べた。
黒子さんが椅子を後ろで支えている人が我當さんではと思ったけど、あまりに違う。
終わって、案内の人に聞いたら、やはり我當さん。
すごく痩せられて、あのよく通る声がも、聞かとれない。
人間的に優れた方で、一人大学まで行かれて、役者にはなりたくなかった人。
本来なら長男が継ぐ、仁左衛門を、病で助からないかと思われた、三男の孝夫さんに、希望を託された。
今は、すっかりお元気な仁左衛門さん。松嶋屋は安泰だけど、関西歌舞伎を復興させるため、努力された、先代の仁左衛門の願いは、今だ実現されていない。
関西で、歌舞伎が、毎月舞台に乗るようになるには、道は険しそう。
東京では、満席の舞台だが、松竹座では、空きがある。
よほどのものでない限り、埋まらない。
株主の招待チケットとしては、2階の前からもらえるのはありがたいけれど。
玉三郎や猿之助の、人気舞台は、3階席。
仁左衛門と玉三郎なら、満席は間違いないけれど、雀右衛門というと、地味になる。口上も、あまり乗らなかつた。
芝翫さんを襲名する、橋之助が最近、活躍が目立つ。
夜の部でも、全作出ず目で、観客を楽しませている。
最後の、芋掘り長者が、観客を笑わせていた。