劇場空間

元気だして行きまっしょ。 機械も長く使っていると、動きが鈍くなります。油をさして、動きを良くしてあげないと。オリーブのように、豊かな実を育てられるブログにしたいです。

玉三郎と鼓童「アマテラス」

       

 2年前、南座で玉三郎の「アマテラス」を観たのですが、今年は、松竹座の5月公演で。

 株主招待席は、通常は二階のS席をあてがわれるのですが、玉三郎の場合は、3階席の最も安い席なので、

 がっかりだったけど、この3階席は、「アマテラス」を見る限り、最高の席だと言えるでしょう。

 鼓童の音響が上に上がるので、胸に響いて迫力満点。ダイナミックな動きと躍動感、絹のベールを使って、海と太陽の動き、風になびく様、

 3階からが楽しめます。

 3階と言っても、6千円なので、そう安いというわけではないのでしょうが、鼓動だけの公演でも、5千円くらいするのですから、

 玉三郎のアマテラスが見られるわけで、行けるなら、毎日でも観たいと思わせる、素晴らしいものに仕上がっています。

 鼓童が、飛躍的に進化しています。 肉体の極限までのすさまじいほど、エネルギッシュなパーフォーマンス。

 それを、毎日ですから、信じられないほどのパワー。お肉を何キロ食べても身体が持たないのでは、と心配になるくらい。

 玉三郎は、顔が細くなって、痩せて見えます。堂々して、貫録十分。 衣装の動きを重視した、軽やかで、自然な動きに徹して、舞踊というよ

りも、風を利用して、動きの美しさを強調している。

 岩戸から、まぶしい光と共に、きらめく衣装で出て来て、不思議な表情から、次第に微笑みへと代わって行くと、なんとも言えないくらいの魅力が漂い、鼓童の人達の間を回って、微笑みながら挨拶をかわすのですが、その笑みと動きに弾きこまれ、魅了されます。

 ああ、また行きたい、今でも気持ちがうずうずしてしまうくらい。

カーテンコールが大好きだという玉三郎。

4回カーテンコールで、幕が開き、最期は、鼓動のパーフォーマンスで、再び盛り上げて、心を残すカーテンコールでした。

鼓童の演奏は、生でないと。ビデオを買っている人もいたけど、なんといっても、生が良いです。