劇場空間

元気だして行きまっしょ。 機械も長く使っていると、動きが鈍くなります。油をさして、動きを良くしてあげないと。オリーブのように、豊かな実を育てられるブログにしたいです。

西本智美プロデュー「座オペラ」

        

   

 南座に、西本智美プロデュース「座オペラ、蝶々夫人」を観に行きました。

  私の大好きなオペラなので、とても楽しみに行ったのですが、南座は、オーケストラボックスがないので、

  舞台の上に、オーケストラが半分のスペースを占めていますので、オペラというよりも、ガラコンサートで、

  全編を上演すると言う感じ。

  

  井上八千代が振付を担当して、芸者さん、舞妓さんからよりすぐりと綺麗所を揃えています。

 

  花道から、花嫁の蝶々さんが歌いながら、親戚一同と舞台に出て来るシーンでは、胸が熱くなって、

  

  ぶるぶるっとしたのですが。

  オーケストラは、次第にその力量を発揮して、どんどん良くなり、指揮者の西本智美ばかり、眼に入るようになって、

  オペラが佳境に入って行くと、西本智美の指揮も、音楽に陶酔していき、あまりのかっこよさ、まるで、宝塚の男役スター

  をバックから見ているよう。

  

  蝶々夫人役のソプラノは、わめきすぎる感あり。しかも声がソプラノ向きの太さ。

  ピンカートンの動きが不細工。

  西本智美の指揮を見るのが、この「座オペラ」の本質であるような舞台です。

   歌舞伎舞踊の舞台では、お囃子が舞台の上で演奏しますが、 舞台のそで口に並んでいるか、舞台の正面にずらっと並んで

  

  いる場合でも、演奏そのものだけなので、観客の目が舞台で演じる役者に注がれるのですが、指揮者が、大げさな動きで流麗で

  動きで音楽を盛り上げていくので、主役は、西本智美のパーフォーマンス。

  指揮の美しさ、魅力を満喫させていただきました。