劇場空間

元気だして行きまっしょ。 機械も長く使っていると、動きが鈍くなります。油をさして、動きを良くしてあげないと。オリーブのように、豊かな実を育てられるブログにしたいです。

松竹座「9月大歌舞伎」

   

  

 楽しみにしていた、「九月大歌舞伎」、松竹座での公演です。

 昼夜とも、3階の一番前の席を、売り出し初日に、ネットで買いました。

 中村勘太郎が、勘九郎襲名公演で、私が楽しみにしているのは、玉三郎です。

 時差呆けで、4時には起きだす毎日ですから、昼の公演は、大丈夫だけど、夜の部が、心配。起きてられないのではないかしら。

昨日は、昼の部。

 オペラグラスを入れて、松竹座の株主カードも確かめて、用意は万全と思って、券売機の所に、カードを入れたら、券が出て来ません。

 そうだった、クレジットカードで、購入したチケットであることを思い出したが、肝心の購入した時に使ったカードを家に置いて来てしまったのです。

 何しろ、最近は、新しく作った、マイレージカードを使うのに懸命になっていて、それを使うべく、財布に入れている。

 3ヶ月間で10万円買えば、年会費がキャッシュバックになり、入会3000ポイント、買い物で7000ポイントもらえるというキャンペーンで入会したのです。25万円買えば、あと5000ポイントもらえるので、 コナミや保険、携帯や光熱費に至るまで、そのカードに切り替えて、引き落としの手続きをして、海外でも、使える所はそれを使って、と熱心にカード会社に奉仕中なわけです。

カードがないので、受付に行って、入館許可証をつくってもらい、入れるので、ほっとしたのもつかのま、財布を忘れてきて、バッグの中をかき回して小銭を集めたら、たったの300円しかない。正確には、311円です。

 これでは、楽しみにしていた、「はり重 」もカレーハウスに行けません。

 水を買うのも、不安な金額。

 初めて、キャッシングをしようと、ピタパのクレジットで、隣にある、コンビニでカードを入れてはみたけれど、「借り入れ」という項目で、10000円からになっている。

 返済方法など、わからない。高利貸し並みに、毎月高金利を取られたら、嫌だし、で

 それはあきらめて、銀行カードがあればなあ、とため息。

 舞台が始まる時間なので、入館。

 もう始まっていて、しばらくは、席に行けない。

 前の中の方なので、小さくなって入って行き、自分の席に座った。

 3階でも、良く見える。

 出しものは、「妹背山婦女庭訓」

 七之助が酒屋の娘、お美輪、を演じて、主役を務めた舞台です。

 この間、お金がないので、どうしよう、と考えていて、舞台に身が入らず。

 あれこれ思案をしながら、30分の休憩に。

「がんこ寿司」なら、カードで行けるかも、と、「がんこ」に入って、「ランチのようなわずかでもカード使えますか?」と聞くと、 大丈夫です、とのこと。

 寿司定食の赤だし付きが一番早そうなので、それを注文。

 久しぶりのにぎり寿司、美味しい。赤だしも。

 支払いはカードで、840円。

 帰りに、コンビニなら、カード使えるのでは、と思い出し、舞台で咳が出たら困るから、水だけでカード使うのは、と三笠饅頭を入れた。

 やっと、心配はなくなって、次の出し物は、ユウユウ楽しく事が出来ました。

 踊りは二つ。

 最初の俄獅子、橋之助と扇雀のコンビ。

 藤十郎を襲名した、元は扇雀を名のっていた頃から、踊りの名手と歌われたのと比べて、 物足りない、今の扇雀。

 橋之助の踊りは、素晴らしい。橋之助が、これほど旨かったか、とびっくりするほど、魅力的な踊りです。

 さすが、中村芝勘さんの息子だなあ。ほれぼれするおどりっぷり。猿之助とだったら、すごかっただろうな、とも。

 夜の口上に変わって、勘九郎と七之助が、「団子売り」の踊りの間に、挨拶が入って、襲名披露の華やかさを盛り上げていた。

 お父さんの、勘三郎さんは、病気治療中で、出られないことのお詫びと、兄弟力を合わせて、精進に励んでいるとの挨拶。

 餅つきの踊りを、勘九郎が、女舞で、七の助が男舞、で、一生懸命が、舞に出ていて、

 丁寧に、お父さんに恥じない踊りぶりを見せて、応援の拍手を浴びていた。

 最後は、私の楽しみ。玉三郎の登場。

 勘九郎の主役で「瞼の母」

 勘九郎は、勘太郎として、映画なのでも、役所をこなして、旨い役者だ。

 「瞼の母」の忠太郎役は、はまり役で、ひたむきに、明るい青年を好演している。

 母親役の玉三郎は、老け役なので、美世界を彷彿とさせる玉三郎を見たい、と思っているフアンにとっては、物足りないのでは?

 オペラグラスを離さないで、ずっと観ていた。地味な役所なので、顔の表情で演技をする、母親の微妙な心の動きを観ていた。

  脇を演じて、勘九郎の襲名を応援する舞台なので、役所に徹している。

 法善寺さんには、10円だけのお賽銭を入れて、小倉屋の特売品を一杯、取り置きしてもらって、梅田で化粧品も買いたかったけど、何も買わずに。

 帰りに、コナミによって、更衣室で、買い物用に入れていた袋の中二堅い物が触れて、財布だった。

 

 マイレージのカードも、持っていた。

 イカリで、食品を買って、マイレージカードで払って帰って来た。

 ぼっとしている。時差呆けがまだなおらないせいだ。