劇場空間

元気だして行きまっしょ。 機械も長く使っていると、動きが鈍くなります。油をさして、動きを良くしてあげないと。オリーブのように、豊かな実を育てられるブログにしたいです。

松竹座「片岡仁左衛門歌舞伎」

 

2月の松竹座は、片岡仁左衛門さんの昼夜でずっぱりの歌舞伎公演です。

早速、夜の部を観に行きました。

 夜の部の方が、良い席が取れるのと、仁左衛門さんの写真が美しいという理由で選んだら、昼の部に比べて、時間が短くて、5時開演、8時半終了でした。

昼夜、通し狂言の出し物で、昼だと、夜の部よりも、1時間半くらいは長いお芝居なのです。 ちょっと残念。

 一階の14番目で、端を取ったら、一番奥の席で、思惑が違った。いつもすぐに出られる廊下側に席を取るのに、なんとしたことか。

 昼間は、難波まで電車一本で来れる友人と、お昼を食べて、その後は、お茶とケーキでおしゃべりして、5時前に別れて、お芝居を見に行ったので、お腹は全然空いていなかったけれど、幕間の35分時間をもてあそぶので、いつものように、はり重のカレーショップで、ビフカツ定食を食べてしまった。

友人は、夕食は抜くと言っていた通り、果物一つで済ませたと、あとのメールで。

私は、お腹がぱんぱんで、幸せな気分ではあったけれど、カロリーを取りすぎ。

スマートで痩せすぎの、仁左衛門さんは、気の弱い、人の良い浪人から、遊女とその亭主に塡められて、金銭を取られ、心も裏切られて、鬼と化す役所。二つの全く異なった性格を演じわける見事さ。凄みのある恐ろしさに、会場の見物者達は、ぞぞっとして、会場が寒くなっていたのではないだろうか。

 気持ち悪く終わるのかと思ったら、忠臣蔵の浪士の一人であって、仲間が迎えに来るという設定で、まずはめでたく終わる。

 共演の片岡愛ノ助が好演している。帰りの地下鉄で、若い女性が2人、愛の助フアンらしく、話をしていて、「愛の助は、仁座右衛門の愛人に生ませた子供らしいよ。似てるわね。演技も上手だし。」

やはり、本当なのかな。私も友人から聞いたことがある。

 私は、以前のように、仁左衛門さんにご執心ではなくなっている。二枚目にしては、世代交代かな、とも。

 玉三郎さんの魅力は凄い。玉三郎の歩く様を見るだけで、ぞくぞくする。九州の八千代座に、玉三郎さんの公演を観に行きたい。おっかけのフアンではないけれど、八千代座と玉三郎さんとの、20年来の歴史を見て、魅せられている。

 玉三郎さんと獅童さんの、新しいコンビも素晴らしい。謹慎中の海老蔵さんは、さぞや、無念であろう。

4月に、南座で、獅童さんを相手に、舞踊公演があるとか。ちらしの2人は、何とも美しいのでありますら。